今週のお題「アイドルをつづる」
こんにちはトーマスです。
お題の【アイドル】ですが、語源はラテン語の≪偶像≫や≪崇拝される人≫を示す言葉だそうで、英語では≪遊んでる≫などの意味があるようです。
そういった意味で考えるトーマスの中のアイドルはダントツで
ジャズシンガーの綾戸智恵(あやどちえ)さん
ですね。
トーマス自身あまり芸能人に熱狂的になる性質ではなく、例えば道で超人気の歌手や俳優さんを見かけても「うぉっ!ビックリした何故ここに?」と思ってチラ2度見くらいはするでしょうけど、もし綾戸智恵さんが歩いてたら絶対に声をかけてしまうと思います。
彼女の歌も勿論素晴らしいのですが、人間性というか生き様というか、トークも笑顔も全てひっくるめて魅力的です。
綾戸智恵さんの今でも印象に残っているエピソード
その1
≪10代でアメリカに渡り現地ガイドのフリをして滞在資金を稼ぐ≫
英語も自己流だったにも関わらず観光バスなどから降りてくる観光客に片っ端から声をかけ、現地ガイドのフリをして日銭を稼いでいたそうです。
度胸ありすぎですね。
その2
≪アメリカで教われそうになった時に正気を失ったフリをして難を逃れる≫
渡米する前にお母さんから
「アメリカは怖いところだから、襲われそうになったら抵抗せずに相手の要望通りにしなさい。殺されるよりはマシ。命あってなんぼだから」
と言われたのだと。
そして実際にアメリカで襲われそうになった智恵さんは、お母さんの言葉が頭をよぎったものの、(やっぱり襲われるなんて絶対に嫌だ!)と思い、盛大にお漏らしをしてウヘウヘ笑って気が狂ったフリをしたところ、襲おうとしていた人物が気味悪がって離れていったそうです。
このエピソードが強烈すぎて、トーマスは娘達に
「もし襲われそうになったらヨダレをフリ飛ばしてウヘウヘ笑ってお漏らししなさい」
と言ったところ、
「トーマスさんは出来るかもしれないけど、うちらにも自尊心ってものがある」
とかえされたので
「襲われるよりかは何百倍もマシ」
と言ったら微妙に納得してました。
その3
≪認知症は脳が壊れているだけで、心は正気≫
彼女は実に10年以上お母さんの介護をしてきたわけですが、こんな風に仰有っていました。
「子供に苦労をかけたい母親なんていない。母親は子供に幸せになってもらいたいもの。子供が親の介護で疲れて放り投げたって親は子供を恨むなんてしない。言葉では文句を言うかもしれない。でもそれは脳が壊れてるだけ。本当の本当の心の中では文句なんて言わないもの。心っていうのは見えないから皆わからないだけ。親が荷物なのではない。介護で子供は物理的に親を抱える事はあるけれど、本当は子供が親に抱えられているものなのだ」
話し方はこんなんではなくもっとフランクでした。
トーマスは早くに両親を亡くしている為、介護の経験もないのですが、綾戸智恵さんのこの話を聞いて涙が勝手に出て来ました。
彼女の奏でるピアノと歌に多くの人の心が揺さぶられるのは、彼女自身が魂むき出しで生きていて、それが音色や声に表れているからなのではと思えてなりません。
こんな風に年を重ねていけたらと憧れてやまない存在です。
ちなみに綾戸智恵さん以外では美輪明宏さん、山田花子さんがとても好きです。
美輪さんのモノマネをよくするのですが、「誰だよ!」と大好評です。
山田花子さんはご主人が評判があまりよろしくない方のようで今まで色んな方に離婚を勧められたようですが、
「帰った時に座っておかえりって言ってくれるだけで良い存在」
と仰有っているのを聞いて、なんて素敵でチャーミングな方なのだろうと思いました。
TVなどでは映らないところでちゃんと2人なりの愛を育まれているのではないかと思います。
いつまでも幸せでいてほしいですね。
トーマスの中で【アイドル】というのは自分が到底及ばない存在という意味でとらえているので、今回このお三方を挙げさせていただきました。
うちの娘や息子達はトーマスにとってはアイドルというよりかは【先生】とか【同志】に近い感覚です。
可愛いですけどね。

- 作者:綾戸 智絵
- 発売日: 2004/06/01
- メディア: 文庫
と、こんなかんじで本日はこの辺で!
いつもあなたが笑顔でいられますように。
それではまた!