こんにちはトーマスです。
本日は恐怖心についてお話していきたいと思います。
恐怖心なんて無い方が良い、恐怖心を克服したいと思っている方々におススメの記事となっております(多分)。
【長女の怖い話】
先日長女が学校帰りにちょっと怖い目にあいました。
駅近くで男の人に駅の場所を聞かれ「この道をまっすぐ行くと駅です」と教え、お礼を言われて娘は駅とは逆方向の家へ向かう道を歩き出しました。
そこから5km程歩いた所で再び声をかけられ振り返ると先程の男の人。
「駅へはどう行ったらいいですか?」
明らかな不自然さを感じながらも駅の方向を指さし「この道をまっすぐ行くと駅です」と同じ説明をすると、またしてもお礼を言われ握手を求められ、どこの高校かを聞かれたので何とか誤魔化し逃げ、友達に電話をしながら振り返りつつ帰路についたそうです。
帰ってから娘に話を聞いたトーマスが
「怖かったでしょ?」
と聞くと
「いつもトーマスさんから痴漢とかの怖さを聞かされ過ぎてたせいか、思ってたよりは怖くなかった」
と言いました。
これはマズイと思ったので改めてきちんと話をしました。
桃益「恐怖心ってのは実は自分を守る為に必要な時もあるんだよ。もし恐怖心が全く無くて暗い道や危ない場所を平気で行ったりするようになると危険度が増すだけでしょ?」
娘「いやでも、もし何かされたとしてもうちなら逃げ切れる自信があるから」
桃益「それはあまりにも自分を過信してるにすぎない。それじゃあ君はトーマスに力で勝てるかい?」
娘「それは無理」
桃益「トーマスごときに勝てないなら自分より力も強くて大きな男の人に押さえ込まれたらひとたまりもないでしょう」
娘「まぁ・・・」
桃益「怖がる事って恥ずかしい事じゃないんだよ。そりゃ怖がり過ぎて身動きが取れなくなっちゃったりするのはちょっと困っちゃうけど、ある程度の恐怖心があるから人は気をつけるようになるものだから。自分を守る力も術も算段も無いのに恐怖心を全く持たないっていうのは勇気があるとかじゃなくって無謀なだけなんだよ」
娘「でもトーマスさんは夜道とか怖くないでしょ?」
桃益「怖いに決まってるじゃん」
この娘はトーマスを少々勘違いしてるフシがあります。
娘の中でトーマスは怪力サイコパスくらいの認識でいるようです(誤認識)。
【トーマスの怖い話】
実はトーマス、小さな頃から危ない目に何度も遭遇しています。
4歳~5才頃の事でしょうか。当時住んでいたのは1つの敷地の中に6世帯分の家がある中の1つに住んでいました。建物は2世帯で1棟の造りです。
その敷地の入口の所で1人で地面に絵を描いて遊んでたんです。
すると50代くらいのおじさんが近づいてきて話しかけてきました。
おじさん「1人で遊んでるの?」
桃益「うん!」
おじさん「〇〇って知ってる?」
〇〇←近所にある建物。
桃益「知ってるよ!」
おじさん「おじさん〇〇に行きたいんだけど案内してくれない?」
桃益「いいよ!」
幼いトーマスはおもむろに地面に地図を描き始めました。
桃益「ここが今いるところで〜、この道をまっすぐ行って2個目の曲がるところを左に行ったらここに〇〇があるよ!」
おじさんは少し焦ったように言います。
おじさん「一緒に行って教えて欲しいなぁ」
桃益「大丈夫!もう1回教えてあげるから!」
そして更に細かい説明を絵に描き始めるトーマス。
おじさん「うーんと、絵じゃわからないから近くなら一緒についてきてよ」
この時トーマスは不思議に思います。
(このおじさん、なんでわからないんだろ)
おじさんに着いて行ったら危ないとかそんな意識はなく、何故こんなにもわかりやすい説明をしているのに理解できないのか、というところに不思議さを感じていた不思議なトーマス。
トーマスの母は常日頃から
「知らない人にはついて行っちゃだめ」
「遊ぶときは絶対に1人で敷地から出てはだめ」
と厳しく言っていたので敷地から足1歩でも出るのはいけないと思っていました。
しかし目の前のおじさんが困っているなら、と幼いトーマスは立ち上がりました。
桃益「ちょっとお母さん呼んできてあげるから待っててね!お母さん一緒に行ってくれるかもしれないから!」
途端におじさんはギョッとしたような表情になり慌てて立ち上がりました。
おじさん「あ、お母さんいるの?いいよいいよ、おじさんもうわかったから。じゃあね、ありがとう!」
突如早足で来た道を引き返すおじさん。
そのおじさんの背を見送るトーマス。
桃益「おじさん!〇〇はそっちじゃないよー!」
おじさん「大丈夫!もう大丈夫!」
走るおじさん。
家の中に駆け込むトーマス。
桃益「お母さん!おじさんが道に迷って違う方に行っちゃった!」
なんのこっちゃとトーマスの説明を聞いた後、顔色を変えてバッと家を出る母。後についていくトーマス。
母「おじさんどっち行った?」
桃益「あっち」
母「・・・・・・トーマスちゃん、勝手についていかなくて偉かったね」
意味もわからず褒められたトーマスはおじさんがちゃんと〇〇に行くことが出来たかの心配だけをしておりました。
後におじさんの不審な言動の意味を理解したトーマスは厳しく行動を制限してくれていた母に深く感謝しました。
その後も能天気なトーマスは何度も危ない目にあいながらも学習せず、小学生の頃に痴漢に人気の無い場所に連れ込まれそうになったり(痴漢が非力だった為難を逃れた)、中学生から社会人1年目までは頻繁にストーカーや痴漢被害にあったりと散々でした(武闘派だったので大事には至らず)。
【トーマスが怖がり屋になる話】
そしてそんなお馬鹿なトーマスが臆病になったのは子供が産まれてから。
今じゃゴキブリも怖いし変質者も怖いし高い場所も怖いし強い悪霊もホラースポットも怖いのです。
自分の身ひとつ守るのはとても簡単だし、仮にそこで命を落としてしまったとしても(これも運命か)なーんて納得しちゃいそうな程自分自身に執着が無いトーマスでしたが、守らなければならないものが出来た時、初めて沢山の怖さを味わいました。
小さくて力も弱いこの子を傷つけずに守り抜く事が果たして出来るだろうかと。
子供が大きくなるまで生きてられるだろうか。
もしも自分に何かあった時はどうしたらこの子がその先を生き抜いていけるのだろうかと。
なのでどの子にも3歳になると包丁の使い方や火の使い方、食材の扱い方、食べれる草や木の実、簡単な護身術や何かあった時の対処法、心の在り方、簡単な除霊法などなど、小学4年生までを目処にして教え込んでいきました。
【自閉症の長男の話】
自閉症の息子は少し遅れて4才~5才頃から料理を教え始めたのですが、小学1年生になった今ではお腹が空いてご飯の時間まで待てないと自分でさっさと簡単な調理をして食べたりしています。
彼の場合は最初の頃、調理の楽しさに目覚めて次々と野菜を包丁で切っていき、どんどんと大胆になってきたところで指をザックリ切って血まみれになるという出来事がありました。
一瞬、(これで料理するのを怖がるようになっちゃったらどうしよ)と思いながらも、止血の仕方を口で説明しながら手当てを進めていくと、説明を真剣に聞き、再び、今度は慎重に野菜を切り始めました。
切ったら痛いから止める、ではなく、切ったら痛いから切らないように気をつける、という方に進んでいったのです。
その後はケガをすると自分で血を洗い流し、絆創膏を貼り、トイレットペーパーで自作の包帯を巻きつける等をする以外にも、包丁や刃物の使い方を自分なりに工夫したりもしていました。
自閉症の彼が感じる驚きや恐怖心は人並み以上で、それでも好奇心を抑えることができない為、
「それじゃあ危なくないやり方をしよう!」
な結論に至ったようでした。
うん、子供時代のトーマスより遥かに賢い。
なので彼はトーマス家の中で次女に次いでケガの少ない人物です(次女は1番の怖がり屋さん)。
このようにある程度の恐怖心というのは自分を守るためにも必要不可欠なわけです。
【恐怖心を記事にするにいたって】
実はこの記事を書き始めたのは2週間くらい前でして、書いていく中で色々な思いが出てきて中々まとまりませんでした。
まず、恐怖心とは人によって原因となる出来事も変わってきますし、感じ方の違いも様々です。
だから気軽に
「怖い時は楽しいこと考えたらいいんだよー」
とか
「恐怖心は手放しましょう」
みたいな事は言えません。
極限の恐怖を味わった人はその出来事を記憶の奥底に閉じ込めてしまうこともあります。
そうしないと精神が崩壊してしまうので。
それほどの恐ろしい体験や、悲しい苦しい経験をした人達に向かって言える言葉なんて結局1つしかないのです。
それでも生きててくれてありがとう
ただそれだけです。
とは言いましても、やっぱり恐怖心を抱えながら苦しい思いをして生きていくのはもう沢山だと思う方へ向けて次回は『恐怖心克服ワーク』を紹介いたします。
それでは、4000文字を超えてしまったので本日はこの辺で!
いつもあなたが笑顔でいられますように。