こんにちはトーマスです。
年末月間に突入するのでそろそろ大掃除の心構えせねば・・・
何が怖いって長期休みに入ると子供達の学校の用品が室内に溢れるので、どこへ収納しようか今からガクブル状態です。
さて、今年(令和2年)は自分を振り返るとても重要な時期だったのですが、何か変化はございましたでしょうか?
自分がどういう状態でいるのかを見極める方法としては、自分の周りにいる人達の存在がかなり重要になってきます。
本日は実際にあった例をお話させて頂きたいと思います。
【とある女性の正義】
Aさんは本来とても自由奔放で、思った事はすぐに口に出すし、すぐに行動に移す方でした。
そんなAさんに眉をしかめる人達も少なくなく、
「Aは考え無しで行動するから、それで周りが振り回される」
という声も度々挙がっていました。
Aさんにしてみれば自分が良かれと思って起こしている助言や行動だったりします。
Aさんのお節介に救われた人達がいた事も多々あります。
しかしAさんが行動する事によって事態が複雑化し、あまりにも大事(おおごと)になってしまった末、それを周りが尻拭いするという事も度々あったのです。
そんなAさんは長年色んな人から
「余計な事をするな、言うな」
「あんたが余計な事をするからややこしくなる」
「〇〇の事はあんたがいらない事をしたからこうなった」
と言われ続けてきました。
そしていつしかAさんは作り物の笑顔、作り物の言葉を出すようになっていきました。
もともと気が強くジャイアンのような気質で素直街道まっしぐらだったAさんの作り笑顔はとても下手くそで、誰から見ても作り笑顔、誰から見ても表面上の言葉で、
ただ人の為に一生懸命に自分変えていったつもりだったのに、全く真逆の評価に繋がっていったのです。
Aさんは更に頑張り、周りからどうこう言われないよう金銭面の管理や子育てを自分なりに必死で考え、子供達にマナーをしっかり教え、栄養満点の食事作りをし、節約し、貯蓄をし、このコロナ禍ではビクともしないような環境を作り上げていきました。
子供達は立派に、更にはとても優しい子に育ち、Aさんの中で自信の花が咲きました。
「周りからは否定されバカにされ続けてきたけど、自分のやってきた事は間違いではなかった」
「自分は正しい」
と。
そこからAさんはそれまで自分の中に抑え隠していた想い感情を徐々に小爆発させていく事となります。
周りで物事があまり上手くいっていない人に対して、
「だからあんたはダメなんだよ。そういう時は〇〇しなきゃ」
という発言が目立つようになり、子育ての仕方や夫婦の在り方、お金の使い方まで
「こうしなきゃダメだよ」
と提言するようにするようになり、周りもヤレヤレというように呆れる始末。
Aさんはあまりにも周りが自分の提言を受け入れないのでどんどん不満を募らせていきました。
自分の言ってる事は正しいのに、自分が言った通りに行動するれば状況は改善されるのはわかりきっていることなのに、何故みんな言う事を聞いてくれないのだろう。
【Aさんとトーマスのやりとり】
Aさんとトーマスはお互いに忙しい身なのをわかっているため、必要事項の連絡以外は滅多にやりとりする事はありませんでした。
が、珍しい事にその日は夜中に差し掛かった頃にAさんから電話が。
どうやら酔っているようで上機嫌でとりとめの無い話をしている内に、徐々に雲行きが怪しくなっていきました。
手始めにトーマス家の子供達の進学の事を聞かれ、それに対しての返答をすると
「トーマスはもっとちゃんと考えなきゃダメだよ」
と。
そこから怒濤の如くトーマス家の在り方に対する不満のオンパレードが続いたので、
桃益「うん、うん、確かに。じゃあ〇〇の部分はその通りだから〇〇してみよう。△△の部分はトーマスは将来的にこういう風な考えのもとやってるからそこは変更の予定は無いな」
と1つ1つAさんの不満に対して返答をしていきました。
それでもなんとかトーマスの粗(あら)を重箱の隅を続くように指摘し続け、
「私はね、あんな事やこんな事もしっかりやらなきゃって思ってやってるけど、それでも出来ない事がある自分が許せない。そんな風に精進していってる。だからトーマスもそのくらいの気持ちでやらなきゃダメなんだよ!」
と言うので
「そうだね、Aちゃんはさ、周りにどうこう言われたくなくて本当に頑張ってきたよね。それって凄い事でさ、人ってどうしても怠けちゃう事がある生き物だから。でもね、出来なかった自分を責める必要ないんだよ。
もしね、Aちゃんが完璧に全部出来てたとしたらさ、Aちゃんは出来てない人を許せなくなるでしょ?自分にだって出来てるんだから、って。だからAちゃんの出来てない部分ってのは、人を許せるスペースであって、Aちゃんの優しい部分を作っている場所なんだよ。
みんな誰しも自分の思いがあって、やり方があって、それぞれが自分なりに一生懸命で悩んで。
うちのやり方はパートナーや子供達と話し合って考えて進めてる事だから、そのやり方がAちゃんが気に食わない事だとしても変えるつもりはないし、そこで失敗したとしてもそれはトーマス家にとって大切な学びになるし、
でも良いなと思った事とか直していかなきゃって思った事は言ってくれてありがとうって心から思うよ。それはとても良い意見な事も沢山あるから。だからありがとうね」
すると、
「そんな風に素直に認められたらこっちは何も言えなくなるじゃん!あんたの言ってる事は正しいし心に刺さる!なのに私の言う事は誰にも刺さらない!誰も言う事を聞いてくれない!
もう!私は今酔ってるから、本当は言いたい事はもっともっといーっぱいあるのにまとまらない!シラフの時に書き連ねて渡すよ!バァーカバァーカ!あんたはバカだ!・・・ねぇ、やっぱり酔ってるから上手く伝えられないのかな?こういう事って酔ってない時に言った方が良いよね?」
と。
何コレ可愛い過ぎやしないか?
この人はいっぱい自分の中に理想や想いがあって、いっぱい頑張ってきて、それを認めてくれる人がいなくて、悲しくて寂しくて、それで酔った勢いでトーマスにぶちまけてきたんだな、と。
なので、
「Aちゃんはシラフじゃ相手にどう思われるか考えちゃって気持ちを押し込めるでしょ?Aちゃんの抱えてる気持ちはいつも爆発寸前なのに。だから酔って本音を話してくれるならトーマスとしてはとても良い事だよ。
ただ、言葉って使い方、伝え方1つで人を簡単に傷つけるものでもあるし、酔って物言う人の事を誰もが受け止めてくれるわけではないから、酔って爆発したい時は、少なくともトーマスは嫌な気持ちになる事はないってことだけわかってくれれば良しだよ」
というと、
「結局さ・・・結局私は・・・〇〇ちゃん(孫)に会いたいんだよぉーーー!!うわぁーん、〇〇ちゃん会いたいよぉーー!!」
はい、↑はもう支離滅裂(笑)
トーマスも笑いが止まらず
「どんだけ寂しがり屋だよ!」
と言うと
「寂しいよおーーぅ、わぁーーーん」
となったので、年始に会おうねと約束して電話を切りました。
【正義の正体】
このAさんとのやりとりを終えてふと『正義』というものについて改めて考えてみると、その正体は『承認欲求』なのではないかと。
数ある歴史の中でも『正義』とされるのはいつも多数派の意見で、法律で裁く基準も良いとされる事、悪いとされる事のジャッジは多数決で決められてきました。
自分が多数派でいる事に安心するのは、自分の意見が多くの人に認められているというところからきているのではないかと。
Aさんはずっと否定され続けてきたが故『承認欲求』
を大きく育ててきました。
認められたいから頑張る。
尊敬されたいから口を出す。
自分が動いた事で、助言した事で相手の状況が良くなればきっと周りは自分を凄いねって認めてくれる。
【正義は自分の中のもの】
誰しも自分の中に正義(正しい事)ってあると思います。
それはとても大切な事で、でも、その正義の剣を周りに向けてしまった瞬間からそれは只の凶器にもなりえます。
正義の剣は人に対して向けるものではなく、自分の中の魔に向けてこそ初めて本物の『神器』になるのではないでしょうか。
【おまけ話】
Aさんにあまりにも
「バァーカバァーカ!あんたは本当にバカだ」
と連呼されたので
「へへへ、バカって良いよねぇ、難しい事考えられないから幸せだもの♪」
と言うと
「な、あ、え?・・・もう!はは・・・あんたはやっぱりバカだよ・・・」
と言われました。
人より少しばかり脳みその容量が少ないトーマスですが、いっぱい勉強して脳みその容量を増やしてシワをギュンと寄せれば【しあわせ(シワ寄せ)】になれるかもしれません。
ただ、今でもかなり幸せなので、そしたら溢れた幸せはお裾分けに回すのもまた良しかと。
だけどまずは脳みそのシワ寄せをする前に大掃除に取り掛かろうと思います。
そんな感じで本日ここまで!
いつもあなたが笑顔でいられますように。